そばにいてくれたからⅡ




「だから悠仁さん、戻りましょう!」



あたしは悠仁さんに手を差し伸べた。



「有菜ちゃん…」


「みんな待ってます!」


「ああ…」



悠仁さんは差し伸べたあたしの手を握った。


あたしと悠仁さんは立ち上がった。



「やれやれ、心配かけやがって」


「礼羅」



隠れていた礼羅が出てきた。