すると腕からふたりの手が離れた。 進二さんがふたりをあたしから離してくれた。 「有菜ちゃん好きになるのは自由だが、痛がっているの感じるとかできないのか?」 「進二さん…」 進二さんにわかったのかな? やっぱり進二さんはすごい人だ。 「さあ、さっさと飯作るからお前らも手伝え」 「はーい」