そばにいてくれたからⅡ




ふたりともの顔は真剣だった。


目が鋭かった。



「いいか?黒男、有菜をこれ以上困らせたら本気で殴る」


「その言葉そのまま返すよ」



握られてる腕の握力が強くなった。


まるであたしを離さないかのように。


どんどん握力は強くなって痛くなってきた。


離してほしいんだけどな…



「はい、そこまで!」