すると男の人は木に捕まりながら立ち上がった。 「君ね、少しは人の気持ち考えられないのかな?」 「ん?お前今朝女と揉めてたやつか?」 「話変えないでほしいんだけど」 「バスに酔うから女と別れるんだよ」 「……君こそその変な逆立っている髪、ださすぎるよ」 「はあ?」 なんかケンカみたいなの始まっちゃった… 礼羅と男の人はピリピリしている。