そばにいてくれたからⅡ




「有菜!」


「みんな!」



礼羅たちは荷物を置き終わって戻ってきた。



「あれ?その男は?」


「なんかバス酔いしちゃったみたい」


「そうなの?じゃあ薬出しましょうか?」


「ああ、いいよ、だいぶよくなったし」


「ぶっ」



すると誰かが吹き出した声が聞こえた。


みんなは一斉に礼羅のほうを向いた。