そばにいてくれたからⅡ




あたしはリビングのソファでそのまま礼羅が来るのを待っている。


足音が聞こえてきてだんだん近づいてくる。


そしてリビングのドアが開く音がした。


あたしはドアのほうに視線を向け立ち上がった。



「礼羅!」


「有菜…」



あたしは礼羅に駆け寄った。



「これ、お前の荷物」



礼羅はあたしに学校のカバンを差し出した。