あたしはリビングのソファでそのまま礼羅が来るのを待っている。 足音が聞こえてきてだんだん近づいてくる。 そしてリビングのドアが開く音がした。 あたしはドアのほうに視線を向け立ち上がった。 「礼羅!」 「有菜…」 あたしは礼羅に駆け寄った。 「これ、お前の荷物」 礼羅はあたしに学校のカバンを差し出した。