あたしと潤希くんは腰を下ろして川のほうに視線を向ける。 「潤希くん、清香さんと会ってどうだったの?」 「最初は信じられなかった」 「そうだよね」 「でもちょっと嬉しかった自分がいたんだ…」 その時潤希くんは笑った。 「やっぱりどこかにまだ清香が好きな自分がいるって気づいた…」 「じゃあ…」 「けど俺はもう清香に捨てられたようなもん」