そばにいてくれたからⅡ




あたしと潤希くんは腰を下ろして川のほうに視線を向ける。



「潤希くん、清香さんと会ってどうだったの?」


「最初は信じられなかった」


「そうだよね」


「でもちょっと嬉しかった自分がいたんだ…」



その時潤希くんは笑った。



「やっぱりどこかにまだ清香が好きな自分がいるって気づいた…」


「じゃあ…」


「けど俺はもう清香に捨てられたようなもん」