そばにいてくれたからⅡ




あたしは声の聞こえたほうに行くと男の人がしゃがみ込んでいた。


具合が悪そう…、バス酔いでもしちゃったのかな?


あたしは男の人のほうに駆け寄った。



「大丈夫ですか…?」


「あ…ああ…」



声からして気持ち悪そう。


やっぱり酔ったんだな。



「わざわざ心配してくれてありがと…」



男の人は顔を上げた。