あたしは声の聞こえたほうに行くと男の人がしゃがみ込んでいた。 具合が悪そう…、バス酔いでもしちゃったのかな? あたしは男の人のほうに駆け寄った。 「大丈夫ですか…?」 「あ…ああ…」 声からして気持ち悪そう。 やっぱり酔ったんだな。 「わざわざ心配してくれてありがと…」 男の人は顔を上げた。