そばにいてくれたからⅡ




「僕の話を聞いてくれ!!」


「!!」



高秋くんの声が聞こえた。


すると兄弟たちの声は聞こえなくなった。



「確かにここから出て行った、でもほんとは出て行きたくなかったんだよ!」


「そんなのどうせ嘘でしょ」


「違う…」


「高秋はみんなといっしょに暮らしたいだけなんだよ!!」



千秋くんの声が聞こえた。