そばにいてくれたからⅡ




「何帰ってきてんだよ!!」



長男の怒鳴り声が響いた。


外までにも聞こえる。


ふたりとも大丈夫なのかな…?



「高秋、お前は自分から出て行ったんだろう?」


「そうよ、だったら帰ってくるんじゃないわよ」



兄弟たちからのきつい言葉が聞こえてくる。


あたしの記憶からお母さんに言われて家を出て行ったことが蘇る。