そばにいてくれたからⅡ




「んで、なんで高秋の弟いるんだよ」


「ああ、ちょっと…」


「おーい!礼羅!」



声の聞こえたほうを向くと高秋くんが走っていた。


高秋くんもいっしょに探していたんだ。


あたしは千秋くんのほうを向いた。



「千秋くん」



あたしは背中を優しく押した。


千秋くんはわかったような顔をした。