そばにいてくれたからⅡ




あたしは千秋くんの背中を優しく撫でた。


千秋くんは体育座りになって顔を伏せた。



「行こう、お店に」


「…うん」



その声は本当の千秋くんの声に聞こえた。


高秋くんといっしょにいたいんだよね。


千秋くんは本当は家族のことが大好きなんだ。