「高秋くんだってほんとは家から出て行きたくなかったんだよ!!」 「……」 ほんとは、ほんとは… 「ふたりとも辛いんだよ…」 「……」 「千秋くんもほんとは高秋くんといっしょにいたいんでしょ?」 「俺は…」 「お母さん、お父さん、兄弟みんないっしょに暮らしたいんでしょ?」 「……」