「家はほとんど高秋以外の年上のやつらが独占している」


「じゃあ千秋くんは?」


「俺はあの家にいても召使いみたいなもんだった」



千秋くんは歯を食いしばり拳を握る。



「いつもあいつらにコキ使わされて辛いんだよ…!」


「……」


「高秋はほんとにずるいやつだ!高校生だから家だって出て行ける!」


「……」


「俺を取り残して!!」