そばにいてくれたからⅡ




あたしはお母さんにとって家族の一員だったのかな。


夜空を見ながらそう思った。



「高秋ってどこにいるんだよ?」


「進二さんが貸してくれてるボロいアパートなんだけど…」


「けど?」



高秋くんの顔は深刻な表情になった。



「最近泥棒みたいなのが入るようになったんだよね…」


「泥棒!?」


「でもお金とか貴重品は盗られてないんだ、皿が割れてたり、ちょっときれいになってたり…」