高秋くんの表情はいつも通りの可愛らしい女の子ぽい顔に戻ってた。 目元は赤く腫れていた。 きっとたくさん泣いたんだろう。 「今日はいきなりごめんね」 「ううん、大丈夫だよ」 「千秋あんなやつだけど、ほんとはいいやつだから」 高秋くんの表情は優しくなった。 「俺、ヤンキー辞めたのって千秋のおかげなんだ」 「千秋くんの?」 「あのガキが?」