そばにいてくれたからⅡ




「礼羅、なんてことするんだよ!」



高秋くんの視線は礼羅のほうに向けられた。



「僕の家のこと知ってるだろう!」



いつもの可愛らしい高秋くんとはぜんぜん違う。


こんなに怒ってる高秋くんは初めてだ。



「仲間バカにするやつが許せないだけだ」


「だからって…」


「お前は兄弟からバカにされて暮らしたいのかよ!!」