そばにいてくれたからⅡ




でもあたしもそうだ。


家に帰りたくても戻れない。


お母さんが許してくれない限り…



「あいつは兄弟仲良く過ごせるのを望んでいるんだ」


「高秋くん、大丈夫なんですかね…?」


「でも有菜ちゃんたちといるから大丈夫だろ」



進二さんは微笑んだ。


あたしも返すように微笑んだ。


高秋くんのため何かできたらいいな…