「ウソつかないでよ…。
日向くんはそんなことする人じゃない」

「わたしもよ、美月…。
わたしの知っている稜也くんはそんなことする子じゃないわ…!」

そうなんだ。

みんなあたしを信じてくれない。

「どうせ、信じてくれないんだ。

もう、みんな出てってよ!」

みんな、みんなあたしのことなんてどうでもいいんだ。

大宮さんだってあたしのこと必要ないから殺そうとしたんでしょっ?

お母さんたちが出ていった病室は何故かとても広く感じた。