俺様のためだけの存在★

「こんな人見たこともない。
初対面なのにいきなり抱きついてくるとか非常識過ぎるよ…」

あたしがお母さんたちに向けて少し大きめの声で言う。

そしたら。

――バチンッ
明希羽があたしの頬を殴った。

そしてまたあの光景…。

より深く知ろうとすると激しい頭痛。

「あたしを襲ったのは…りょうや…」

今度ははっきりと顔が見えた。

その顔はあたしに抱きついてきた人の顔と瓜二つ。

『りょう…やぁ。やめて――』

頭が割れそうなほどの頭痛。