俺様のためだけの存在★

｢舞原さん痛いところとか違和感を覚えることとかありますか？｣

お医者さんがそう叫びながら病室へと入ってくる。

今度は、夏音とお父さんと見たことないけどどこか懐かしさを感じるイケメンな男の人。

多分、同い年だとおもう。

｢美月ッ…｣

端麗な顔をした人があたしに抱きつく。

そこである光景がフラッシュバックしてくる…。

それは、あたしが殴られ暴言を吐かれて、無理矢理犯されているところ。

肝心のあたしを襲っている人の顔は黒い霧がかかっているようで見えない。

だから、男の人が物凄く怖い。

｢ッ…イヤッ…放してッッ！｣

抱きついてくる男の人の腕を引き剥がす｡

まさか拒否されると思っていなかったのか、寂しい顔をする。

｢大体アナタ誰なのっ？初対面なのにいきなり抱きついてくるとか非常識にも程があるっっ！｣

｢美月？アナタ…稜也くんのこと忘れたの…？」

お母さんが顔を蒼くして聞いてくる。