くっ、苦しい。

お弁当を食べたら。

急に苦しくなった。

「美月?!誰か、救急車呼んで!

お願い、早くして」

身体が焼けるように熱い。

稜也、苦しいよ。

助けて…。

「患者はどこですか?」

親切な誰かが呼んでくれたであろう、救急隊員が到着する。

そこであたしの意識は途切れた。

どうして気づかなかったの?
嵐の前触れは来ていたというのに…。

犯人は誰かなんて分かっていたのに。