俺様のためだけの存在★

あたしが、笑いながら言い切る。

「はぁ~」
と、稜也がため息。

「全くこの鈍感が。後でお仕置きだな」

稜也がイヤらしい笑みを浮かべた。
そのセリフを聞いた瞬間。

逃げようとしたけど無理だった。
理由は稜也があたしを肩に担いだから。

逃げられない。

多分向かう先は稜也宅。
稜也はとんでもないお金持ちだからね。

両親もいい人だし。
ったく、この。