眠れる森


 少女は固まってしまった。

愕然としたからではない、驚いてるせいもあった。

やはり、気球は木に引っかかっていた。

しかし、そんなものに驚いているのではない。

そして

「綺麗」

呟いた。

先程までの緊張と絶望はどこかへ吹き飛んでいってしまった。

眼下に広がるものは、思わず溜息をついてしまう程の

綺麗で美しく、素晴しい光景だった。

青、青、青、綺麗なスカイブルーの世界。

青い木に生茂った深い森。

太陽が昇って日が森に差す。

空と地上が青で混ざり合って、溶けてしまったみたい。

まるで海の中に太陽があるようだ。

キラキラと森が光り、いっそう森を神秘的に見せた。

変なの、不思議な気持ち。こんな綺麗なものを見たのは初めてだわ・・・。


青い森。

それは、美しい森。

「素敵・・・。」

少女は太陽がゆっくりと昇っていく様子を見つめながら、

感動で胸を熱くさせながら、呟いた。

先程までの不安や心配などのはこの景色を見たら、

不思議とスッキリとなくなってしまったのである。

なんて綺麗なんだろう。

少女はすっかりこの世界に魅了されていた。

少女はもっと近くでその青い森を見てみたくなるのを

抑えきれなかった。

心臓はわくわくし、冒険心をくすぐられ、

少女は気球から


降りようと決めた。