眠れる森


 チュン、チュン ピピピ チチチチ・・

鳥たちのさえずりが森の中に響く、

森は朝を迎えていた。

少女は気球のバスケットの中で身を

小さく丸めて

すやすやと眠っていた。

暖かい日ざしのなか、少女がみじろいだ。

「う・・ん・・」

目をこすり、少女はぼんやり視界を開けた。

「あれ・・私眠っていたの・・?」

ヒュルリ

朝の少し冷たい風が長い髪を掠めた。


頭が働かない

「?」


ここはいったいどこ??

むくりと起き上がり、

ゆっくり顔を右、左動かし

あたりを見回してみた。

あたりをぼんやり眺めてみると、

気球・・・?

上を見上げると、気球の内部が見えた。

私、気球の中にいたの・・・? 

寒い・・・。

ここは・・・外?


待って・・・。私。


私
どうしてこの気球の中にいるの?



心臓は鼓動はどんどんと早くなっていった。

どくどくどく

何も、何も。

何も思い出せない
 
いつものようベットで眠っていたはずなのに・・・。

思い出そうとすると、頭に痛みが走る。

朝日が顔に当たり、眩しくて目を細めた。

いったいここはどこなの?

少女は
 
バスケットの淵に手を伸ばして、

立ち上がろうとした時、

グラッ

「きゃあ!」

少女は後ろに尻餅をついた。

「痛〜っ」

気球が揺れた。

もしかしてこの気球、どこかに引っかかってるんじゃ・・・。

ゆっくり立ち上がって、気球の周りをみてみた。