「なあ、梓。あれって、どこで買ってきたんだ?」

「えっと、あれは確か……」

誠一は、梓の入れたお茶に口をつける。

すっきりとした香りがする。

集中力を高めるユーカリ入りのお茶を入れてくれているようだ。

「新宿の出店だね。コマ劇の裏くらいのところにあったの」

梓も、箸を取りながら話し始めた。