「ね、誠ちゃん。ちゃんと寝れてる?」

「え?」

「誠ちゃん、隈なんて作ったこと無いでしょ」

梓は、誠一の目元をなぞった。

「目も赤いし、大丈夫」

「……心配要らないよ。お前は、隈なくなったな」

「あのお守りのおかげでね」

と、好奇心に満ちた笑みで笑った。

「じゃ、俺帰るわ」

「うん、今日はゆっくり休んでね」

と、笑顔で手を振っていた。