ぶっきらぼうな、嫌悪すべき声。

「……脳溢血だって?」

ベッドに横たわる母親を見て、言った。

ひどく痩せた手に刺さる、点滴の針が痛々しかった。

「元気だったか」

おざなりで聞く言葉。

「元気じゃないって言われたらどうするんだ」

「お前がそんな素直なタマか」

くすりともしなかった。