ありがと。そしてバイバイ。


「珀龍は人前に出るの苦手なのに
いやみまで言えた。
これは、すごいことなんだよ?
だから、琥珀は褒めるよ。
“オメデトウ”って」

「...ッ...うぅ」

「え?
なんで泣くの?!」

「....ッ..はじ..め..て」

「...」

「い...われ..た..から..ッ」

「もういいよ、言わないでいい。
ほら、琥珀のとこおいで?
鼻水付いても
涙ついてもいいから。」

ギュ

「よくがんばった。
神様も喜んでるよ。」

なでなで

「だから、珀龍は
今度はこの学校の生徒と
仲良くする試練が待ってるの。」

「駄目だっておもったら
本当に駄目だから
駄目って思うな
なんでも、出来る、かかってこい
ぐらいの勢いで何事もいけ。」

「っ...ぅん」

「いいこ♥♥」


「じゃ、皆、珀龍と仲良くできますかぁー?」

「できるぅーー」

「いーーーこぉ」


(バイク音)

「先生、皆連れてバックネットの近くに居てください」

「はいッ」

「みんないくよ」

「おねぇは?」

「琥珀さんなら大丈夫」