そして、文化祭当日。
「流香、癒亜、翔平、裕斗、拓ちゃんおはよ」
「おはよー」
みんなが一斉に答えてくれた。
何か嬉しい…。
「羅南ちゃん。おはよん」
く、くるみちゃん…
「おはよ。くるみちゃん」
「ちょっと来て」
私は、体育館に呼び出された。
「どしたの?くるみちゃん」
「羅南ちゃんさあ、拓ちゃんとか呼ぶのやめなよ」
「な、なんで?」
「沢田君嫌がってるっしょ。彼女でもない女にそんなの言われてさ」
「分かった。気をつけるね…」
「マジうぜえ」
「え」
くるみちゃん?
「私は、沢田君の事すきなの。だから、アンタマジ邪魔」
「おい」
拓ちゃん?
「羅南は邪魔じゃねーよ」
拓ちゃん、まさかかばってくれた?
「つか、こういうの俺きらい。羅南いくぞ」
「沢田君、私沢田君がスキなの」
「…。今いうか?それ」
「だって」
「羅南は関係ねーだろ」