慶太郎に伝えたかった。
拓ちゃんと話をしたことを。
いつも通り放課後に慶太郎の病室に行った。
「慶太郎、聞いて聞いて」
【何?慶太郎】
【拓ちゃんと話した♪羅南】
【良かったやん!慶太郎】
慶太郎と話すと落ち着く。
声が出せない辛さ、乗り越えてほしいな…。
最近は慶太郎足も動かないみたいだし。
「癒亜帰ろっか」
「私はもうすこし…」
あいかわらず、癒亜はこんなんだし。
【癒亜、帰らへんのか?慶太郎】
【うん、もう少し。癒亜】
癒亜は責任感じてる。
瑠璃華とは違うんだ。
私は走って家に帰った。
明日は大晦日だから。
流香と明日の計画をたてるの。
流香から電話だ。
「もしもし?今、家いる?」
「ごめん。外」
「うち来れる?」
「うん」