慶太郎の交通事故から、二週間がたちました。
「慶太郎だいじょぶ?」
私と癒亜は、毎日慶太郎のお見舞いにきている。もちろん学校帰りに。
慶太郎は、精神的ショックから声が出なくなってしまった。
だから、メモ帳を通じて、お話をしていました。
【また来てくれたんか慶太郎】
【私が悪いし癒亜】
【悪いけど、癒亜席を外してくれんか?わりぃ慶太郎】
【いいよっ。癒亜】
何でだろう?私に何か話があるのかな…。
【どうしたの?】
【俺、いつまで声が出んのやろなぁーって最近思うねん】
【薬飲んでたら大丈夫だょ】
【ってか、そんな話よりさ、おまえ、拓って奴とは、連絡とってんのか?】
そういや私、拓ちゃんと、あれっきり連絡していなかった。
【帰るね。私のことより、慶太郎は自分のこと考えていれば良いと思うよ?】
【わりぃ。これから、気ぃつけるわ】
【そろそろ帰るね。じゃね】
癒亜は、もう帰ったらしい。
拓ちゃんと電話したくなった。
今までは、怖くてできなかった。向こうで、彼女が出来ていたらどうしよう…とか。