で、一人一人に手紙をわたして拓ちゃんは、走っていった。


「誰から読む?」


「カラオケの順!私(流香)裕斗、癒亜、翔平、最後に羅南。」


みんなへの手紙を全部私、羅南が代読することになった。

「流香へ。お前はお姉さんキャラで大変だろーけど、一回は息抜きしろよ。俺、正直アホだからさぁ。何も分からん。だけどお前には助けられた。ありがとう。またな」


「裕斗へ。お前は、ホントほんわかしてて、いつもほっこりなれたわ。裕斗がいなかったら俺は…。友情を大切にするからな。戻ってきたら、俺のファンになれよー」


「癒亜へ。まず、ごめん。翔平は俺と羅南のことに必死で癒亜に当たった日とかあったと思う。ごめんなーっ。これからは、羅南支えながら、翔平とも仲良くな」


「翔平へ。ごめんな。俺はいくじなしで…。夢の事も黙ってて。これからも連絡とかさせてもらうから。」


「おっお、ヒック、俺が代読する」


翔平が代読するって、私への手紙を。


「羅南へ。お前には一番迷惑かけたと思う。ごめんな。絶対夢かなえて帰ってくるから。」


み、短い。私のが一番。


「そんなに短い文章ってことは、あんた、羅南を信頼してるからよ。」