私がお母さんとカレーを作っているその時に事件はおきました。


「もしもし!?羅南!?」


「そうだよ。どしたの流香」


「今、翔平がっ!」


話しを聞いていると翔平は、

何らかの理由があって、それで緊急に今日夜の列車で引っ越すらしい。


私と流香と癒亜は、走った。


駅のロビーにまだいることを願って…。


ーー……いない



ーー……いない!


「癒亜、翔平いない…」


「しょうがないよっ。帰ろ」


「う…うん」


「よお!」


ニコニコしながら走って来たのは、“翔平”だった。


きっと癒亜は、


「もう!引っ越すなら言ってよ!心配したんだから」


と言いたかったと思うでも、彼女でもなんでもないから…