羅南です。


屋上に走りました。


いつになくテンションがアゲアゲな私はダッシュで屋上まで走りました。


「拓ちゃん、お待たせぇ~っ」

「羅南、ひでぇ事言ってマジゴメン」


「いいよ。もう。私は、あきらめないもん。拓ちゃんが私を嫌いでもいいもん」


「俺、アホだ」


「なんで?」


「自分の事よく分かんない」


「そういう時あるよ。大丈夫」

「かなあ。まあいいや。」


「で、屋上に何で呼び出したの?」


少し期待をしていた私は、「スキ」を待っていた。


「別に」


すると、翔平が屋上のドアから出てきた。


「お前、自分の気持ちにどれだけ嘘をつくつもりだよ!ちょっとは、羅南とかライトの気持ち考えろやあ!」


翔平があんなにキレたの初めてみた…。


「翔平、わりぃ」


「だからさっさと言えや」


「うん。羅南俺は、お前がスキだ」


嘘…ホントに?



なぜか泣いた。



嬉し泣きだった。



私の恋が叶った……