文化祭も無事終わりました。
もう少しで夏休みです。
「流香、癒亜、裕斗、翔平。私、拓ちゃんに告白してくる」
「「マジで~っ」」
「うん。私決めたから!」
私は、みんなの意見を聞かずに教室を飛び出して、いつも拓ちゃんが休み時間によくいる屋上へと走った。
「た、たっく拓ちゃん…」
「どしたんだ。息切れして」
「拓ちゃんに用事があるの」
「何?」
ピリリリーっピリリリーっ
【ライト】からの電話だった。
「何?」
「まさか、沢田に告るの?スキなんでしょ」
「何で知ってんの」
「分かるもん」
「じゃ。私は私のスキなようにするから」
「……」
プープープープー……ーー
「誰」
「何で怒ってるの?ライトだよ」
「ライト…。ふ~ん。一ノ瀬かょっ」
「ねえ、そんな事よりさあ…。私の話きいて」
「うん」
「私、拓ちゃんがスキ」
あ~っ。
言っちゃたあああ!
「は?お前はライトがスキなんじゃねーの」
「違うよ!拓ちゃんだよ」
「あっそ」
……告白なんてしなきゃ良かった…。ホント後悔するっ!