白雪姫のキスは甘い蜜







「ありがと…」



「ん?何が?」




コウ君も…

それと、それに気づかせてくれた優さんも…


心から、ありがとう。




「なんでもないです」



「まぁ、あの頃よりはマシになったけど…あいつのシスコンは健在なんだよな~」




あはは…



さっきのこと考えたら、今はそうでもないと思うんだけどなぁ?





「あ…コウ君に謝ってこなくちゃっ」


私は止まっていた足を来た方向に向け踏み出した。


それなのに、一向に進まない。



優さんによって。




「待って」


「え?」



私の腕を引っ張り私が行くのを制止する優さん。




「今日はいいじゃん。謝るならまたでも。どうせ店には頻繁に行くんだし」


「でも…」




それだと何だかコウ君に悪いよ…





「いいから」



有無を言わせない優さん。


そのまま私の腕を引っ張りお店とは反対の大きな通りに向かって歩き出した。




私はその足に合わせる。


掴まれた腕を異様に意識してしまって振り払えない。






そんな私など知らずに前を見据えて優さんは進んでいった…