白雪姫のキスは甘い蜜






昔からそうだった。



コウ君を頼ってばかりの私。

そんな私に嫌な顔一つせず救ってくれた。守ってくれた。



お母さんもお父さんも近くにいなくて、それでも私にはコウ君がいた。



「あ…」




そういえば中学生の時、一度だけ中学の男子の先輩に絡まれたことがあったっけ。


一緒に遊ぼうって言われて…

先輩だったから誘いを断れなくて、でも内心嫌で怖かった…


そんな時助けてくれたの…






コウ君だった。





それからだ…コウ君が高校の帰りとかに時々校門に現れるようになったの。


ボイスレッスンとかで忙しくなってからは、その数も減っていっていつだったか気づいた時には無くなっていたけど。



そっか…コウ君…私のこと心配してくれてたんだ。



いつも自分のことでいっぱいいっぱいの私は気付けなかったよ。