白雪姫のキスは甘い蜜







「やられた…そして来てしまった…」



携帯に目をやると4時40分。


どこまでも時間に正確な私。



って、今日寝坊したとか言って騒いでいた私じゃ説得力ないけど。

どうせなら寝坊したかった。




カランカランというお馴染みの音を響かせる店内。


いつもの席に着いた私はいつものものを頼んでいた。





「なんか今日のきよヤツれてないか?」


「え…そうかな…はは…」



あながち嘘でもないコウ君からの指摘に笑うことしか出来ずにいた。


これから起こる私への悲劇を考えたら笑っちゃうよ。





「おい、俺は悪魔か」



「そう悪魔…いや、どちらかと言うと鬼だよ」



…って…えーーー?




なんで今の聞かれてた?

というかもしかして口に出してた?



振り向いた先にいた悪魔こと優さんを見て私は顔が青ざめていく。





「へぇ…鬼ねぇ…」




ちょうど私が座る真後ろに立っていた優さん。


上から見下された微笑みは…怖い。



完全に何かが降臨しちゃってるよ。