歌を歌っていれば、無駄なこと考えずに済んで
優さんを見ても緊張しなかった。
不思議だよね。
歌にはいろんな力があるみたい。
そんな感じでスタジオの撮影は無事終了。
音がなくなり、カメラがなくなるとなぜかまたさっきの感情が戻ってきた。
「きよさん、優さん、ロケバスへ移動お願いします」
「「はい」」
外の裏口に止められたロケバスに乗り込むと車内は二人だけ。
まただ…
なんだろ…ドキドキしてきたよ。
「姫緊張してるの?」
「え?…そんなことないですよ」
私がそういうと優さんは口角を上げて微笑んだ。
「嘘はダメだろ?姫、目泳いでるよ?」
え…?うそ…
