「えっと、よろしくお願いします」 私が頭を下げると、ちょうどタイミングを見計らっていたかのよに 「次のシーンいきまーす」 というスタッフの声が聞こえた。 優さんは、恋愛相手…のつもりで… そしてこれは仕事で… あぁ、なんか緊張してきちゃった。 なぜか汗ばむ手のひらを握りしめて優さんの前に立った。 バックでメロディーが流れてくる。 私はその流れに乗るように、歌を歌っていた。