「何より、普通や当たり前を大事にしているのは他ならぬ、きよちゃんでしょ?」
「…っ」
芸能人ということにわかっていても何かしら壁を感じていた。
でも今の言葉でそれが撃ち崩れた気がした。
私の胸に強く深く突き刺さった気がしたんだ。
背中…押されちゃったな…
「それにさ、きよちゃんは歌手でしょ?だから恋愛してもいいんだよ。君は表現者だからね」
そうだよね…
私は歌う…
それは恋愛の曲を含めて。当然のことだけど。
出会いがあって
始まりがあって
経過があって
別れがあって
そういうの曲を歌うのだから、伝える私が感じなければいけないんだ。
内藤さんはそういうことを言っているんだと思う。
