「今の優さんのが…可愛いですよ?」
素直に思ったからそういったのに…
間違いだったのかもしれない。
突然赤く照れ隠しをしていた優さんがこっちを向いて、口角を上げて笑っていた。
微笑んでいた…っていうよりそれは『にやり』という表現がぴったりのような笑顔。
「ふーん。姫、そんなこと言っていいんだ?」
「え…え…」
突然カウンター席を立ち上がり私に近づいてくる優さん。
「俺、可愛いなんかよりかっこいいって言ってほしいんだけど?」
そういうと顎を片手で掴まれて、そのまま上に持ち上げられる。
「え…あの…」
途切れ途切れにしか言葉が出ない私はかなり動揺している。
私の顔に影を落とすその髪に、あまりにも近い優さんの顔に思わずドキドキと脈が速くなり全身を駆け巡るのを感じた。
うぅ…ドキドキが伝わっちゃいそうだよ。
