店内にゆったりと流れるメロディーに耳を傾け、自然と体を小さく揺らされていると突然コウ君が 「あ……」 と小さく声を漏らした。 「どうしたの?」 私は首を傾げる。 「あーいや。大したことじゃないけど、この間母さんから連絡来てさ」 え…?お母さん? 「なんてっ?」 「なんか近いうちに帰ってくるってさ」 コウ君はそう言って置いてあったコップを布巾で拭きだした。