白雪姫のキスは甘い蜜







次の日は、午前中からお昼をまたいで午後まで仕事をした。



「3時半か…うん。やっぱりコウ君のとこ行こう」










いつもの道を突き進み、いつもの鈴を鳴らした。


そしていつものように聞こえてきたのは


「また常連さんが来たよ」

と冗談のように笑いながら言うコウ君。




「仕事の合間に来るのが当たり前になってるだけ」

小さく膨れた私にコウ君はさらにいつものように微笑んでその場を流す。


当然のように幼い頃から一緒にいる兄妹だから、対応には慣れているってことなんだけどね。





「いつものちょうだい」

私はそう言ってカウンター席左から3番目の定位置に着いた。




私の生活には“いつも”が溢れている。



それが嫌だと思う人もいるかもしれないけれど、私は気に入っている。




進歩のない人間っていったらそこまでなんだけどね。