白雪姫のキスは甘い蜜






「七海きよさんなんかはどうですか?」

当然振られて驚いて周りを見ると皆私に注目していた。




「休みはゆっくり外に出たり、お気に入りのカフェでりんごジュースを飲みながら作詞してることが多いですね」

「りんごジュースお好きなんですか?」




え?そこ食いつくところなの?





「あ、はい。落ちつくんです」

「イメージと違って可愛らしい一面もあるんですね。今日の服装もいつもと違って可愛らしいですね」






笑顔でいうと隣に座っていた和真さんが

「可愛いかんじも似合っていますよね」

と会話に入ってきた。





テレビだからお世辞なんてことわかっているけど普段言われ慣れない言葉に恥ずかしくなった。





「七海きよさんは昨日コンサートあったんですよね?」

「あ、はい。単独コンサートは久々だったんですけど、皆さん盛り上がってくださってとても楽しかったです」

「七海きよさんには、昨晩歌っていただいたばかりの曲を歌っていただきましょう」



女性司会者の方にそう言われ私は席を立ちスタンバイする。





「それでは七海きよさんで、『ROMIO』。HEARで『愛を囁く君に』。2曲続けてどうぞ」