白雪姫のキスは甘い蜜





皆でワイワイと話しているとコンコンというノックの音とともにスタッフさんが顔を出した。



「HEARさんスタンバイお願いしまーす」

その声ではっとして時計をみると私もスタンバイのギリギリになっていた。




気づかない内にかなり時間が過ぎていたみたいだよ。




「じゃあ今日はよろしくお願いします」

と言って扉に向かうとHEARの明るい「がんばろうな~」という声が聞こえてきた。
それを聞いて私は軽く会釈をすると来た道を小走りに走り出した。




お馴染みのオープニングとともにスタジオに登場した私たち。
トップバッターの歌手がスタンバイしている間に私たちは席へと移動した。



何人かの人は話し、歌っていつの間にか私とHEARの番になった。

HEARがカメラに写った瞬間会場に黄色い歓声が飛び交う。
すごい人気だなーなんてむしろ感心しちゃうよ。





そして私たちのトークが始まる。

「さて、今大人気の皆さんにはたくさんの質問が届いていますよ」

女性の司会者が質問を読んでいく。




「みなさん休日はどのように過ごされていうんですか?HEARのみなさんは休みありますか?」

「ありますよーさすがに休みなしじゃ歌えませんから」


優一さんが笑顔で答える。




「最近だと皆でメンバーの家に押し掛けてDVD鑑賞とか多いですね」

「HEARの皆さん仲がいいんですね」





メンバーがいて皆で仲がいいって楽しそうで少し羨ましいな。