クソッ…優紗のやつ逃げ足だけは早い。

でも。逃がさない、絶対に。

数メートル先に居る優紗が角を曲がる。

そこには執事の平田を待機させている。

俺も追い付き角を曲がると。

案の定、優紗は捕まっていた。

50過ぎの平田によって。

俺は優紗が乗せられている後部座席に俺も乗り込む。

優紗が逃げないように腕の中に閉じ込めた。