翌日、目が覚めると。

メイドが慌てた様子で、寝室に飛び込んできた。

「旦那さま失礼します。優紗さまの居所が分かりました!」

どれだけその台詞を待ちわびたか。

ここは冷静を装う。

「どこだ?」

「はい、恐らく幼馴染みの芽生さまのお家に泊まってらっしゃるかと」

「分かった有難う。車を用意してくれ」

「かしこまりました」