「でもやっぱり和くん
かっこよかったよ。
さすが剣道部!」


少し落ち着いたとき
杏佳が今度こそ本当の笑顔で
そう言ってくれた。


それが俺にはものすごく嬉しくて。

「あー和くん照れてるー。」

いつもの無表情が崩れるくらい
俺は喜びを感じていた。


「かわいいなー。」


むっ。

それは聞き捨てならないな。


そう思ったが
今回、今回だけサービスだ。




「杏佳、キ、キスしよう」



「和くんからなんて
嬉しいな。」


チュッ


「へへ。なんか照れるね。」

そう言う杏佳は
ほんとうに可愛くて。


「杏佳、好きだよ。」


もう一回キスしたくなったなんて
絶対に秘密だ。






















































...fin